石灰岩製 エジプト頭部像

エジプト、第26王朝(紀元前664〜332年)

寸法:高さ 7.5cm

この頭部像は、古代エジプト第26王朝時代に制作された石灰岩製の彫刻です。高さ7.5cmの像は高い台座の上に据えられており、顔料と漆喰の痕跡が現在も残っています。 顔の一部は欠損しているものの、丸みを帯びた頭部の形状、大きく開いた口、そして厚く化粧された目元といった特徴が明瞭に見て取れます。このアイラインのような化粧は、古代エジプトでは男女問わず用いられていたものです。 頭部はストライプ模様のショール「ネメス」で覆われています。これは、古代エジプトにおいて神々や王族、高位の人物を表現する際によく用いられたスタイルであり、本像もそのような地位を象徴する意匠を持っていると考えられます。

スイス、ヴィンタートゥール在住のB・クスター=ズーター氏(1944年生まれ)の個人コレクション。同氏は1970年代から古代美術品を収集している。