木彫 観音菩薩立像

日本、18世紀

寸法:高さ27.5cm

本作は、18世紀日本で制作された木彫の観音菩薩立像です。観音は蓮華座の上に裸足で立ち、体には優美な重ね衣がまとわりつくように彫刻されています。 右手は慈悲と施しを意味する「与願印」、左手は守護と安心を示す「施無畏印」を結んでいます。額には「白毫」が水晶で表現されており、半眼の目は彫りによって表現されています。 頭部の取り付けには寄木造技法が用いられており、これは頭頂部が別材で接合されている点からも確認できます。宝冠には通常十一面が配置されるところ、本像ではやや珍しく七体の仏面が配されており、特異な意匠といえます。頭後ろには金彩で装飾された豊かな曼荼羅光背が広がっています。

フランス個人蔵