層ガラス製嗅ぎ煙草入れ(仙人と松文)

中国、19世紀前半

寸法:高さ5.6cm

この嗅ぎ煙草入れは、19世紀前半の中国で制作された白と淡紅色の層ガラス(重ね彫りガラス)による作品です。瓶の側面には、道教の仙人が小舟を漕ぐ場面 が彫刻されており、これは「旅・進展・調和・バランス」を象徴する人気の主題です。 瓶全体を囲むように彫られた松の木は、中国文化において不老長寿・強靭さ・忍耐 を意味する重要な象徴であり、同時に美的にも非常に洗練された意匠となっています。枝は複雑に分かれ、繊細な彫りが施されており、互いに交差しながらも調和を保つ姿が、静寂と平和 を表現しています。 瓶の上部には滑らかな赤い蓋が取り付けられており、全体の色彩バランスと主題の穏やかさを引き締めるアクセントとなっています。