スペイン植民地期 銀製ボウル

17〜18世紀

寸法:直径27cm 

本作は、17〜18世紀に制作されたスペイン植民地期の銀製ボウルです。縁が波状に成形された鋳造製のボウルで、後に打ち出し加工が施されています。中央には、詳細不明の貴族の家紋が浮き彫りで描かれています。紋章の主な意匠は、斜めに配された十字、数多くのコイン、城の塔、そして樹木に囲まれた風景で構成されており、上部には王冠があしらわれています。王冠は4つのアーチと中央に宝石をはめ込むためのスロットがあり、アラゴン王国の王冠と同様の意匠です。 その素朴な意匠と手仕事の風合いから、本作が植民地期の作品であることがうかがえます。 

象徴性について

城の塔は「力・高貴・安全」を、十字は「宗教・キリスト教信仰」を、樹木は「強さと忍耐」を象徴します。多くのコインは、家の「富と地位」を表しています。