ミニチュア 銀製 仏陀像

インドネシア、ジャワ島、シャイレーンドラ朝(9〜10世紀) 寸法:4.4cm

このジャワ島産の銀製仏陀像は、ブラフマン時代の後、仏教の影響下にあった9〜10世紀に制作されたものです。シャイレーンドラ朝の統治下で、壮大なインド式寺院ボロブドゥールも設計・建設されました。本像もその時代背景の中で生まれた作品です。

わずか4.4cmという小さなサイズながら、精巧に彫刻されたこの銀像は、初期仏教彫刻に見られる静かで瞑想的な姿勢を見事に表現しています。人間としての姿をとったゴータマ・ブッダ(眼を閉じた菩薩)の姿で、蓮華座に座しています。 右手は「与えること」と「願い」を象徴するムドラー(印相)を結び、左手は「勇気」や「悟りを得た後の境地」を表現する仕草をしています。衣のひだや顔立ちの繊細な彫刻は、当時のジャワの職人たちの高度な技術を今に伝えるものです。