翡翠彫刻 少年像

中国、元〜明代

寸法:高さ8cm 

この翡翠彫刻は、元〜明代にかけて制作されたもので、8cmという手のひらに収まる小さなサイズながら、職人が原石の形を活かして巧みに彫り上げた作品です。少年は両手で蓮の花を頭上に掲げており、背面と蓮花部分には、翡翠特有の赤褐色の斑点が自然な模様として見られます。 翡翠は古来より中国で非常に尊ばれてきた素材であり、この彫刻でもその光沢と色の変化が美しく活かされています。

少年像の象徴性

中国文化において「童子」は、吉祥・繁栄・祝福を表す象徴とされており、再生・新たな始まり・生命の継続を体現する存在です。とくに蓮を手にする姿は、清らかさと調和、さらには「連生貴子」という意味合いをもつ伝統的な意匠です。 このような翡翠の童子像は、装飾品や贈答品、あるいは守護的な意味合いを持つ御守りとしても用いられ、家庭の幸福や子孫繁栄を願う心が込められています。