南インド、ヴィジャヤナガル朝(1336〜1565年) 寸法:4cm
このウマー・パールヴァティーのブロンズ製奉納像は、南インド最後の偉大なヒンドゥー王朝であるヴィジャヤナガル朝時代(1336〜1565年)に制作されたものです。この時代、ブロンズ像の装飾はより精巧になり、姿勢は次第に硬直したものとなりました。顔立ちは理想化され、身体の優雅さも強調されるのが特徴です。
これらの特徴は、この小型のウマー・パールヴァティー像にも見られます。わずか4cmという控えめな大きさながら、ヒンドゥー神話において尊崇される女神パールヴァティー(ウマーまたはガウリーとも呼ばれる)を力強く表現しています。彼女は破壊神シヴァの妻であり、流れるエネルギーであり創造の源でもあります。最強の悪魔たちを打ち負かす者、富を授ける者、そしてすべてのヒンドゥー女神たちの本質を体現する存在です。伝説によると、シヴァに一度拒まれた後、修行に入ったパールヴァティーを見た母が「ウマー(行ってはなりません)」と呼びかけたことから、彼女はウマーという名でも知られるようになりました。 この像では、右手に蓮の蕾を持ち、玉座に座って片足を「ウトゥクティカ」の姿勢で曲げ、もう一方の足を垂らしています。伝統的な衣装をまとい、身体の官能的な曲線美が強調されています。
素材には精緻に加工されたブロンズが用いられており、その豊かな光沢と耐久性は、宗教的献身を不朽のものとする儀式用の対象物に理想的です。4cmという小さなサイズは個人での礼拝にも適しており、この形式が広く普及する要因となりました。本像は、当時の南インドの職人による技術の忠実な例といえるでしょう。