南インド、ヴィジャヤナガル朝、16〜17世紀
寸法:7cm
このインドのブロンズ像は、16世紀から17世紀にかけて制作されたブー・デーヴィー像です。ブー・デーヴィーは、大地、豊穣、繁栄を司る女神であり、この像は南インドで当時一般的であったロストワックス技法によって鋳造されました。わずか7cmという小さなサイズでありながら、女神の優美さと女性らしさが見事に表現されています。 ブー・デーヴィーは二重の蓮華座の上に立ち、女性らしいS字を描く優雅な「トリバンガ」の姿勢をとっています。右手には「カタカ・ムドラー」という供物を捧げる印相で蓮の花を持ち、左手は馬の尾のように垂れ下がる「ローラ・ハスタ・ムドラー」の姿で、優雅に体側に沿って下がっています。大ぶりな耳飾りや多数の腕輪、装飾的な衣装を身につけており、特に顔立ちには、礼拝の際に信者たちの手によって触れられてきたことによる柔らかさが感じられます。
ブー・デーヴィー
ブー・デーヴィー(またはブーミー)は、大地の女神として知られ、豊穣、農業、自然の養育的側面を象徴します。ヴィシュヌ神の妃の一人であり、もう一人の妃であるシュリー・デーヴィーと共に描かれることが多くあります。