ブロンズ製 ドゥルガー像

インド、オリッサ地方(13〜14世紀)

寸法:高さ10.5cm

(「ドゥルガー、マヒシャを討つ」)

この13〜14世紀にオリッサ(現在のオディシャ州)で制作されたブロンズ像は、ヒンドゥー教の戦闘女神ドゥルガーが、魔牛マヒシャを討とうとする場面を表しています。高さ10.5cmの小像ながら、迫力ある構図と精緻な造形で、神話におけるドゥルガーの力強さと神聖さを見事に表現しています。

像は蓮華座に立つドゥルガーを描き、彼女の体は母性的な柔らかさを保ちつつ、複数の腕には様々な神々から授けられた武器を携えています。これは、ドゥルガーが全神々の力を結集して誕生した存在であることを象徴しています。 この像が描く場面は、ヒンドゥー神話の中でも最も有名な伝説のひとつです。変身能力を持つ水牛の魔神マヒシャ(マヒシャースラ)が天界を恐怖に陥れた際、神々はその脅威を打ち破るためにドゥルガーを創造しました。彼女は神々から授けられた武器を手に、激戦の末にマヒシャを討ち取りました。この勝利は、「正義が悪を打ち破る」というヒンドゥー教の重要な理念を象徴するものです。