鍍金銀装飾 タイガーウェア陶製水差し

イングランド、16世紀(ルネサンス時代) 寸法:高さ 29cm

このイギリス製のタイガーウェア水差しは、16世紀後半に制作されたものです。銀装飾が施された同様の水差しは、当時主にロンドンで制作されており、耐久性と石のような外観を兼ね備えた実用性から、広く交易された陶器の一つとして人気を博しました。 表面の特徴的な“オレンジピール”のような粒状仕上げは、焼成中の高温の窯に塩を加えることで生まれる技法です。陶器と金属細工を組み合わせた本作は、まさにルネサンス期の優雅さと技術的洗練を体現しています。 高さ29cmのこの水差しには、精緻な銀製の底部と注ぎ口、さらに上蓋と下部に装飾が施されています。蓋(“帽子”)部分は比較的簡素に彫られてはいるものの、幾何学模様や葉のモチーフが精巧にあしらわれ、全体に調和のとれた美しさを与えています。