鍍金銀製ベーカー(酒杯)

ドイツ、17世紀

寸法:高さ 21.5cm

この17世紀ドイツ製の鍍金銀製ベーカーは、シンプルでありながら重厚な存在感を持つ宗教的工芸品です。形状は円筒形で、口元に向かってわずかに広がるフォルムをしています。内側・外側ともに鍍金が施され、輝くような金色が全体を包んでいます。 上部には、果実の図案3点と、紋章付きの聖書の場面を描いた額縁付きの装飾が3点、計6つの彫刻モチーフが施されています。その中には、頭部から光線が放たれるような描写でイエス・キリストを表す人物が彫られています。これら3つの図像は、それぞれ異なる聖書の物語を表現しており、そのひとつは「イエスとサマリアの女」の井戸での出会いを描いたものと考えられます。