チベット、18世紀
寸法:高さ 11cm、直径 12cm
18世紀チベットで制作された、部分的に鍍金が施された銀製の茶碗と、仏塔(パゴダ)形の蓋のセットです。鍍金部分と銀地部分は明確に分かれており、全体にわたって豊かな装飾が施されています。 茶碗の底は中空で、側面には蓮の花の間に麒麟や鳳凰などの霊獣が彫刻されています。口縁は外側に広がった皿状の形をしており、そこには8人の鍍金の仙人が配されています。蓋は3層構造で、下段には仏教の宝物類(八宝)、中段には虎や鳳凰などの動物、最上段には騎乗した人物や調理をしている人々の像が見られます。
八仙について
八仙は、中国神話に登場する有名な道教の仙人たちで、それぞれが異なる能力を持ち、しばしば神格化されて信仰の対象となっています。伝説によれば、彼らの力は器に注がれることで、邪悪を退け、生命を創り出すことができるとされています。八仙の物語は唐代ごろから形成され始め、後世にかけて多くの絵画や彫刻、工芸品にその姿が描かれてきました。 文学作品にも登場し、最も有名なのは『黄粱の夢』という戯曲で、まだ仙人になる前の呂洞賓が鍾離権と出会い、不老不死の道へ導かれる物語が語られます。